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2015-01-19

グラフで見るインド各地の主食の違い|インドの主食(1)

インドの主食について調べていたら、こんな素敵な棒グラフを見つけましたよ!
データは古くて、26年も前のインドの様子を示したものですが…
すごく分かりやすくて面白い。
india-staple-food-1

昨今の南インド料理ブームで、インドの主食といえば「北インドは小麦、南インドは米」というのが日本でも知られるようになってきました。

小麦が主食の人たちは「チャパティ」という無発酵の平焼きパンなどを食べています。
日本では「ナン」が人気ですが、タンドールという大きな特別な窯がないと焼けないので、家庭で毎日食べるものではないそうです。それに、ナンはインドのパンジャブ地方の郷土料理ですから、インド全体で見ると、ナンを見たことも食べたこともない人がたくさんいるんですって。

さてさて、肝心の棒グラフですが・・・
これは、1988年~89年頃、ひとつの家庭で一ヶ月に、米・小麦・雑穀など主食の穀物を買うのに何ルピー使ったかという調査の結果です。
お腹一杯になるのに、お米だと何ルピーで、小麦だと何ルピーかかるんだろう?とか、興味はいろいろわいてきますが、細かいところは置いといて、ぱっと見える特徴をつかんでみましょうか。

●南インド
ケーララ州、さすが見事なまでに、お米LOVE~!

●北インド
パンジャブ州は上で書いたナーンのふるさとですよ。1960年代に「緑の革命」を経てインド随一の小麦の産地になりました。ウッタル・プラデーシュ州ともども、やっぱり北部は小麦LOVE!ですね。

●東インド
ここもお米中心なんですね~。たしかにバングラディシュといえば水田のイメージですし。

●西・中央インド
雑穀が主食という地域があったんですね!これ、今も同じでしょうか?解説によれば、この統計を取った1988-89年当時、すでに雑穀は小麦にどんどん取って代わられていたそうですが・・・

そう、この棒グラフが示す26年前から今日までに、インド経済は非常に大きな変化を遂げてきたわけです。その後のデータで変遷をたどったら面白いでしょうね・・・

棒グラフの出典:
篠田隆「主食・肉食の変化:インド」
http://www.daito.ac.jp/gakubu/kokusai/asia21/foods/india.html

棒グラフの初出誌情報:
篠田 隆 1991「主食・肉食の変化:4.インド」 大東文化大学国際関係学部現代アジア研究所編『ASIA 21 基礎教材編』 第1号 大東文化大学国際関係学部現代アジア研究所広報出版部会 pp.104-110.
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