アタ粉に恋して。|アタ粉とは(1)
「アタ粉はインドの全粒粉です。」
・・・って説明されると。
分かったような気がするじゃないですか。
ね~っ。
あえて言います。
それは・・・
錯覚です。
マボロシです。
あくまで、気のせいです。
・・・たぶん。笑
でも、どこにでもそう書いてあるし。
はっきり言って、それしか書いてないし。
アタ粉は「全粒」粉だから、米でいうと玄米にあたる、胚芽と薄皮のついた状態で粉に挽いたものです。小麦粉だけど真っ白じゃなくて、極小さい茶色いポチポチが混ざってます。
cuocaや富澤商店など製菓材料の専門店に行くと、国産や北米産の小麦を挽いた全粒粉を売ってますが、使うのはパンやお菓子作りに凝ってる人くらいじゃないかな。挽き方も、アタ粉よりちょっと粒が大きいというか粗いものが多いようです。
でもインドの家庭、特に、小麦を主食とする北部地域では、このアタ粉という全粒粉は毎日使う主役の粉です。作るのはチャパティ、パロタ、プーリーなど、無発酵の平焼きパンや揚げパンで、日本のレストランではあまり出てこないものですね。
ちなみにナンは全粒粉ではなくて、薄皮や胚芽を除いて挽いた白い小麦粉で作るのが基本だそうです。
私はいつも新大久保のエスニック食材店でインドからの輸入もののアタ粉を買っています。チャパティ特訓の記事でも書いたとおり、昨冬は毎日チャパティを作っていたのでいつも何キロかまとめ買いしていたんですが、ふと「スーパーで普通に手に入るような粉ではチャパティできないのかな?」と思ったのが、アタ粉について調べはじめたきっかけでした。
インドの小麦は、それ以外の小麦と何か違うのか。
日本で売っている、北米産や日本産小麦の「全粒粉」でチャパティを作ったらどうなっちゃうんだろう。
アタ粉にも種類やブランドがあるのかな。
わいてくる疑問を、ひとつずつ、あの手この手で探っていくと、さらに分からないことが出てくる。英語版のWikipediaに、ほんとかな???ってことが書いてあったので裏取りしてみたらやっぱりウソだったり・・・笑
チャパティをこねてもなかなかうまくできない。
でも、ときどき成功すると嬉しくて・・・
アタ粉について調べても思うように情報が出てこない。
でも、ときどき分かると嬉しくて・・・
どうやら、とんでもなくツンデレのアタ粉君。
ふと気づくと、シャー・ルク・カーン(北インドの映画界を代表する美形俳優)扮するツンデレ野郎な「アタ粉の精」に手を取られ、東京の夜中のキッチンで、インド映画のラブシーンさながらに舞い踊るワタシ・・・
そして、「恋」が始まる・・・♪
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